掃除ができないのは、あなたのせいじゃない

掃除が、できない。

僕も苦手でした、掃除。人が暮らしていく中で、食事や睡眠と同じように大切なのが掃除です。わかっちゃいるけど、なんだか面倒。でもやらないとホコリだらけ、人も呼べない、そのうち病気にすらなりかねない。

掃除をするコツって何かないんかなぁ〜とずっと考えていたんです。

気になったら掃除する

掃除に限らず、何か気になって「あぁ、やらなきゃ…」と思った時、その時こそが実行するチャンス。洗い物なんて特にそうですね。でもそれができれば苦労はしていませんよね? 僕だって掃除できてるはず…

なら、どうすれば気になった時にすぐ掃除できるようになるのでしょう。

一度に掃除する時間を少なくする

仕事でなかなか集中できない人向けに、短く時間を区切って小さく仕事をする方法があります。「25分だけタイマーをかけて、鳴ったら5分休憩」とか「一番嫌な仕事をまず5分だけやる。気が向いたならそのまま続ける」なんてのがあります。このやり方は何冊も本で出ていたり、セミナーが開催されるほど認められていて、明らかな効果があります。

掃除も同じように「あ、ホコリが落ちてる」と気付いた時に、パッとサッと掃除ができるなら、ほとんどの人は掃除ができるようになります。

じゃあ、パッとサッと掃除ができるような掃除機の条件ってなんでしょうか?

軽い

まず圧倒的に軽いこと。重たい本体を引きずったり、ハンディタイプなのに片手だと持ってられない… これらは論外ですね。掃除が続くわけないです。だから掃除機はまず、軽くなくてはなりません。

コードレス

次に大事なのがこれ。掃除をするたびに、コンセントを探して、電源コードを差して、電源コードをのばして、さぁ掃除!ってやってたらコードが引っかかって… もう掃除に集中できないですね。それに階段や玄関など、どこにでもコンセントがあるわけじゃないので、やはりコードレスがいいですね。

吸引力はそこそこでいい

みんな大好き、吸引力!ですが、実際そんなに吸引力が必要な場面ってないです。よく砂利とかパウダーみたいなのが床にバラまかれて、それを全部吸えてすごい!って動画がありますが、日本の部屋の中でああいう状況にってなりますかね? そんなしょっちゅう小麦粉をぶちまけますかね? だから、ある程度吸えれば実は十分なんですよ、掃除機って。

もちろん、吸引力の強い掃除機も布団やカーペットのダニを吸うとかはとても良いと思います。フローリングのような床なら、そんなに吸引力はいらないですよね。

色んな部屋に置いても邪魔にならない

さて、あとで気づきがちだけど重要なのがこれ。いつも掃除機を物置とかに仕舞えるおうちならいいです。でも掃除機って、ワンルームで置き場がないとか、すぐ使えるように出しておきたいとかあるわけで、そうなるとコンパクトさ、見栄えが重要になってきます。床にゴロンと転がしてあるのも、微妙ですよね。できればコンパクトかつスタイリッシュにスッと立っていてほしい。

値段が高すぎない

さて最後のポイントは、やっぱり値段。どんなに良くても値段が5万、10万ってしたら買う気にならないです。1000円、5000円とは言わないけど、せめて高くても1〜2万円くらいで欲しいのが本音。

さて、あなたが持っている掃除機は上で書いたことに当てはまっていましたか?そもそも、その掃除機で掃除、できていますか?

もし掃除がちゃんとできていないなら、

そんな掃除機はやめましょう。

どんなに高価でも、もしくはどんなに高機能でも、あなたが掃除をできていないのなら、その掃除機はあなたに合っていません。

あと「掃除ができないのは俺の根性が足りないからだ…」「掃除ができないのは私の性格が綺麗好きじゃないせいで…」なんて考えるのもやめましょう。掃除ができないのは、あなたの根性や性格のせいじゃありません。あなたに掃除をさせられるだけの掃除しやすい環境が整っていないだけです。

自分のせいにし続けていても、自己嫌悪になるだけで、結局掃除はできません。それよりも、上で挙げたポイントを参考にして掃除機をかえる方が結果的に早いかもしれませんね。

ちなみに上記5つのポイントをすべて満たした掃除機がこちら。僕はこのプラスマイナスゼロにしてから、マメに掃除ができるようになりました。

新しいのも出てるみたい。

2016

本当に色々あった年だった。僕の第一の人生は終わり。この年で終わった。人生そのものが終わるかもしれなかった年。でも挫けよう諦めようとするほど、誰かの気遣いとか、ずっと大切にしてきた想いがずっととめどなくて、諦められないんだなって。人との関係はそんな簡単に切れない、薄れない、消えはしない。自分自身も自分自心も、やっぱりここにある限りは腐れない。まず時間から変えていって、それによって考える時間ができ、少しずつ自分の心が動きだす。身体の置き方を変えるということは、心のあり方も変えていく。大切にしたいこと、大切だと言われること。それは同じ必要はない。自分でわからない自分を見るには、人の目が必要だけれど、本当に人のためになる自分の中の深いところの言葉は、人の言葉を求めていても辿り着くことはできない。自分の中の深い心の声こそが、大きな流れに与するための力になる。それに気づくことができた。人の世に溢れるドグマにとらわれるな。他人の教義に染まってしまうな。罪と罰で完結しない、赦しまで歩む道。人を知るには人と会うしかない。人と会って会って会いまくる。それが少しでも始められてよかった。きっかけと準備の年。様々な変化の兆しに出逢うことができた。ありがとう。意識、無意識、バラバラの身体とつながっているコト。これらはすべて点と点。それらは人。人と人がつながってはじめて、世界が紡ぎ出される。

目に見えるものが、この世界と自分のすべてじゃない。

目に見えぬものこそ、世界も自分も変えていく。

2017年は変化の年になる。さあ変えてやろう、運命さんよ。

マザー・テレサの言葉

この言葉がとても好き。

人生とは機会です。その恩恵を受けなさい

人生とは美です。賛美しなさい

人生とは至福です。味わいなさい

人生とは夢です。実現しなさい

人生とは挑戦です。対処しなさい

人生とは義務です。全うしなさい

人生とは試合です。参加しなさい

人生とは約束です。それを果たしなさい

人生とは悲しみです。克服しなさい

人生とは歌です。歌いなさい

人生とは闘争です。受け入れなさい

人生とは悲劇です。立ち向かいなさい

人生とは冒険です。挑戦しなさい

人生とは幸運です。呼び込みなさい

人生とはあまりに貴重です。壊してはいけません

人生とは人生です。勝ち取りなさい

マザー・テレサ

デザインの構成要素と関係性

デザイン生態系

昨年2月にツイッターで共有した、デザインの構成要素と関係性を読み解く試みのグラフィックを掲載します。

Ver 0.1 とある通り、思いつくままに描いたため色々と不備はありそうですが、重要なことはある程度込められたと思います。

よくデザインの全体像と思われがちな美観やグラフィックデザインの領域は、全体のごく一部でしかないこと。

情報アーキテクチャ(情報を価値あるように扱う情報整理、情報デザインの分野)を駆使してGoogleマップが作られていること。

様々なデザインの上層には、意味のデザインがあること。

そのさらに上に人間を中心に据えることや、心理に配慮すること、デザイン思考や横断思考が存在しています。

そして全体の体験である UX は(アプリであれば)UI ユーザーインターフェイスからしか受け取れないこと。

例えばラーメン屋のUXはまた全然違うでしょうから、それはまた別のグラフィックを起こしてみようかと。

2015年総括 デザインの力

2015年、あと10分。早いものですね。

今年はデザインの力を実感する一年となりました。

デザインとは

デザインの至上目的は、人類の用途の為にということである。

柳 宗理

デザインは人間のためにある。今年、それがはっきりと実感できました。

人間のため

人のために製品を作る。システムを開発する。サービスを考案する。それは、当たり前のようでいて難しい。今いる現場も、それまで携わってきた仕事も、すべてにおいて「人間のため」がこぼれ落ちていました。「優秀なはずの人たちが集まって仕事をして、なぜそうなるのか」ずっと疑問だった。なぜかは、あるワークショップに参加することではっきりします。

Service Design Sprints への参加

11月10日、Service Design Sprints というワークショップに参加してきました。

デザイン思考とリーン・スタートアップを組み合わせたというワークショップ。人間という不確実で予測しづらい対象に対して真摯に取り組む手法、デザイン思考。それが科学的開発手法のリーン・スタートアップと組み合わさることによって、デザインとエンジニアリングの融合を具体的に体感できて、2015年で最も刺激的な体験となりました。

後日のセミナーで講師のテニー・ピニィエロ氏が語った、産業革命以後の人々みんなに染みついてしまった還元主義。「部分を寄せ集めれば全体になる」「仕事は全体のうちの一部がわかっていればいい」「教育はばらばらに教えればいい」といった世界。

世界のすべては個々の事象とつながっている。営業部とカスタマーサービス部はつながっています。数学と歴史、体育と国語(もちろん数学と国語も)つながっています。デザインとエンジニアリングも。でも僕らはそれらがどうつながって全体として機能しているかは教えられないし、意味があるとも思わない。そういう社会で生きている。だから、デザインが必要なのです。

興味のある方は2016年1月22日に第二回が開催されます。以下のリンクから申し込んでみてはいかがでしょうか。僕も再度参加する予定なので、きっと会えますよ(・ω・)/

「リーンスタートアップ+サービスデザイン」ワークショップ vol.2 Lean Startup + Service Design. The Service Design Sprints

仲間との出会い

2015年、一番嬉しかったのはこの出会いでしょう。

今後まちうける未来

  • インターネットがディスプレイの向こう側ではなくなり、現実と一体化する
  • コンピューターとやりとりをするインターフェースが「画面」だけではなくなる
  • コンピューターとは「持ち歩けるもの」を指す言葉になる
  • 様々なレベルの会話できるコンピューターが続出する
  • すべてのサービスが体験を最重要としてデザインし始める
  • 東京の一極集中は加速する
  • 個人での仕事を模索する人が急増する
  • 自動運転カーが珍しくなくなり、それによって生活パターンも変わり始める
  • テロの高度化が深刻になる たとえば自爆ドローン

未来は思った以上に、面白く、そして高度で複雑になりそうです。人はこんなにも夢のようなことを、本気で実現しようとしているのかと、ワクワクすると同時にゾクッともした一年でした。

最後に未来のための言葉をひとつご紹介して、2015年を締めくくりたいと思います。

未来を予測する最良の方法は、未来を創ることだ

ピーター・ドラッカー

語るより、創り出す未来へ。

2016年、楽しみましょう!

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2014年総括、そして感じたこと

2014年もあとわずか。みなさん、どう過ごしておられますか?親と紅白歌合戦を見ながら過ごしております、ソライトです。

今年は仕事としても、プライベートとしても大きく動きのある年となりました。振り返っていきたいと思います。

UI、UX、デザイン

今年の仕事の90%以上は、UIを形作ること、UXを向上する試み、デザインとは何かを伝えるといったことに費やしました。結果、思ったことは色々あります。

言葉で伝えるという限界

ユーザーがある製品やサービスに感じる、「使いやすい!」「もう一度使いたい」「人に勧めても良い」といった購買やシェアにつながる感情は、体感であり言葉では伝えられないということです。

人が物を買う、サービスを使うというのは、普通に考えるとみな合理的に考えて判断を下していると思いがちです。A社とB社の製品を比較するとココとココが違って、この値段差だからつまりここで選ぶべきは… と、実際そんな複雑に考えているでしょうか?

人はもっと感覚的に判断を下しています。合理的と思える判断ですら、それはその人が今までに体感、体験、経験したものに根ざしています。この分野に興味のある人は、「予想通りに不合理」「選択の科学」といった書籍をおすすめします。

体感、経験といったものを言葉で伝えることは難しい。自分が観て、感動した映画の感情を言葉で伝えようとしても、まずうまくいきません。体感、経験といったものは判断を下す者が、ユーザーと同じレベルで体験をしなければ正しく判断を下せないのです。例えば、iPhoneアプリをロクに触ったこともない人がヒットするiPhoneアプリは作れませんし、ゲームをたいしてしたこともない人がヒットゲームを作るのは難しいです。

ビジネスの現場では、基本プレゼン、会議、メールなどの言葉と、そして数字で決定がなされます。決定の多くは、強い権限を持つ数人か、もしくは多数決で行われることがほとんどです。お金を稼がなければならない以上、それは一定の範囲で正しい行為ですが、人に何かを売る以上、人の感情というものを無視し続けることはできません。

そこに挑む専門の分野がデザインなのですが、感情を言葉では伝えられないように、この分野の役割もまた言葉では伝えにくいものです。

勉強家で真面目なエンジニアたち

たくさんのエンジニアに囲まれて、1人デザイナーとして仕事をする。今まで何度もそういった現場で仕事をしてきたので、薄々感じてはいました。この1年、かなり多くのエンジニアの方々、かつ大手IT企業の方々と仕事を続けて、確信したのが以下。

  • システムとしての品質を大切にする人は、デザイナーの前に立ち塞がる
  • 難しいことをこなしてしまう要領の良い人は、シンプルにする価値を感じない

不勉強な人。不真面目な人。品質にこだわりがない人。そういった人が異分野の人間がきて、アレコレ言われたら「早く帰りたいのに何なんだ」「デザインなんてどうでもいいから」と言うなら、まだわかりやすいですね。実際、私が直面したのはまるで逆の状況でした。

彼らは整然とし再利用性の高いコードを書くことに注力し、横断的なプログラム言語の勉強をしていました。納期をきちんと守ろうと努力し、綿密なスケジュールを提供する。それの姿勢がなぜ、デザインをすることと衝突するのか。

それは、仕事の達成度に対する考え方がまるで違うからです。

  • エンジニアの仕事は 100%(バグなし)が前提、120%は次も頼みたい
  • デザイナーの仕事は 20〜30%が前提、80%は神業

これだけ書くと「なんだ、デザイナーはぬるい仕事してるなぁ」と思う方もいるでしょう。なぜこんなに数字が違うのでしょうか。

それは 品質を定義する対象 の違いです。

わかりやすく言うと、エンジニアの仕事はシステムの完成度が品質であり、デザイナーの仕事はユーザーの満足度が品質ということです。対象がシステムと人間という違いがあるので、その達成度が大きく違うのは当然です。「ターゲットにしているユーザーは日本全国の10〜20代の若者なんだが、この80%を満足させるプランを頼む!」これがいかに大変かはわかっていただけると思います。

細かい話をすれば、最初からユーザーを意識してコードを書くエンジニアもいれば、クライアントが言うままの絵を綺麗に起こすことを仕事とするデザイナーもいますが、エンジニアとデザイナーの話が噛み合わないのはこの違いによるのではないかと再認識した一年でした。

仲間を増やすことの意味

私としては初めて、自分を主軸に据えたチームを持つことになった一年。紆余曲折あり、さまざまな反省点もあります。ただそこで毎日毎日繰り返した、会話し討論し戦って得たのが、議論し合うことの価値です。

1つのことに対して徹底的に追求したいなら、同じことを指向する人と何度も会話することが、素晴らしい結果を生みます。

そこに意見の違いやイラつきも生まれます。けれど、ひとりでは決して生み出せない思考がふたりなら、チームなら生み出せます。1×1が3にも4にもなるのです。2015年は、仲間を見つけたいと思います。伝わりづらいけれど、でも確かに価値をもつ、そんなサービスを作っていける仲間を。

プライベートとしても節目の年

まず大きな出来事として、結婚がありました。一生、ひとりの人とともに歩む人生というのがなかなかイメージできずにいた私にとっては、それを選び取ったのは大きな意味がありました。

そして初めてのまともな海外旅行。一度グアムに行ったことはあるのですが、あそこは日本語も通じるし2時間ほどで行けるし、外国という感覚はあまりなく。今回は2週間近くアメリカに行ってきました。たっぷり遊んできたのですが、それと同時にあった英語との遭遇。

笑顔で話しかけてくる彼らとまともな会話もできず、悔しい思いをしました。英語の教科書にある英語なんて、ましてや英語の授業で習ったことのほとんどが活きなかった。なぜならそもそも、彼らの文化、その文脈がわからなかったからです。言語は文化に根ざして文脈がつくられ、会話とは文脈を読みながらするものです。それがわからない悔しさ。2015年は絶対、英語を勉強したい。

さぁ、のんびり書いていたら、あと10分で2015年です。そろそろ書き上げなくてはなりません。

みなさま、2014年もありがとうございました。ともに歩いてくれるみなさんがいるから、私も楽しく強く歩んでこれました。

どうぞ 2015年もよろしくお願いいたします。さぁ、新しい年を迎えましょう!

2013年総括とこれからの未来について

こんにちは、ソライトです。

2013年も残すところ、あと1日。みなさんはどのような年を過ごされたのでしょうか。今年もさまざまなことがあり、経験を積ませて頂きました。1年を振り返っていきたいと思います。

2013年総括

家族の病気、付き添いと仕事の両立

昨年後半からですが、家族が病気になり実家へ戻って付き添いせねばならなくなりました。当時は京都在住、大阪に常駐という状況で、とてもではないですが仕事との両立は不可能に思われました。

幸い、フリーランスという身とお客様のご厚意もあって、長野〜大阪間でネットを通じて遠隔で仕事ができ、なんとか両立ができました。ご配慮いただいた皆様には感謝しております。本当にありがとうございます。

家族が病気になった時、食事の準備、病院への送り迎え、精神的フォロー、周囲への連絡など、非常に大変です。今回経験して、とてもではないですが片手間でできることではないと実感しました。

「ごく普通に過ごせる」というのは、以下のものが揃って初めて言えることです。

  • 家族・親族全員、いまは病気ではない
  • 家族や自身が病気になったとき、仕事を辞めても十分な資金(保険など)がある
  • 家族や自身が病気になったとき、仕事を辞めなくてすむような柔軟な就労体系が組める
  • 家族が病気になった時に、自分以外に付き添ってくれる人がいる(母の場合、父が/子どもの場合、主婦である妻が、など)
  • 自分が病気になったときに付き添ってくれる人がいる

案外人生など自身や家族の病気ひとつで詰んでしまうもの。日頃から何重にも対策を講じておく必要がありますね。

デザインというものの価値

僕はシステムの実装者として応援で仕事をすることも多いですが、本分はデザイナー、もっと詳細に言えばインフォメーションアーキテクトという情報整理を専門とする人間です。

デザイナーと名乗る人に会う機会は僕自身とても少なく、あらゆる職場でITエンジニアの方々に囲まれてデザイナーひとり、で仕事をすることがほとんどです。

今年もまた様々なお客様の元で仕事をしてきましたが、デザインの価値を伝えきれない一年となりました。ひと言で言ってしまえば、デザインはITシステムを包括してより抽象的かつビジョン・戦略に近い位置にいるので、ないがしろにしてはいけません。デザインをないがしろにしても製品やサービスはリリースできますが、デザインを積極的に取り入れる企業には決して勝てないのです。

今年も多くの「職人肌」な人々の中でデザインの必要性を説いてきましたが、デザインという行為が製品の最後に見た目のカッコ良さを決めたり、ぱっと見のインパクトを付与するためのものというイメージに偏りすぎていて、企画を起こす段階でデザインワークショップを行い、製品・サービスの必要性検証や根本的価値の引き上げをするといった本来のパワーを得られていないように感じました。

価値あるものなのに、その価値を伝えきれない。これは今年の僕の大きな反省点です。今後デザインの価値をもっと伝えられるよう、活動の仕方を根本的に変えていく必要があると身に染みた一年でした。

これからの未来

最後に、未来について想いを馳せてみようと思います。

すべてのモノが情報化される社会へ

2014年はウェアラブルデバイスがより一層普及する年になりそうです。先日ウエアラブルの本命か、健康状態モニターする「賢い衣服」という、センサーが生地に編み込まれて体調を常にモニターする製品を日経がピックアップしていました。

GoogleGlass、Appleの腕時計型デバイス、指一本で魔法のようにすべてを操作するRingなど、直近の未来もとても面白そうですが、僕は10月30日に行われたSalesforceイベントのCEO マーク・ベニオフ氏の言葉が忘れられません。

2020年までに500億のモノがつながります。
すべてのモノがインターネットにつながるのです。


(上記コメントは13:30あたりから)

今後すべてのモノがインターネットにつながります。このメッセージがSalesforceだけなら信じられないというのも頷けますが、同じメッセージをいくつもの企業・団体が発信しているのです。

Bluetooth 4.1ですべてのモノをインターネットへ――Bluetooth SIG説明会
(Bluetooth Special Interest Group)

全てのモノがインターネットにつながる未来はおもしろい― IoT(Internet of Things) そして、IoE (Internet of Everything)
(Cisco Japan)

2020年のネットワークに向けて:すべてがつながる世界へ(PDF)
(Verizon)

デザイナーの価値が急速に高まる

今後10年で日本におけるデザイナーの価値は急速に高まると、僕は予想しています。前述した、すべてのモノがインターネットにつながる=すべてのモノが情報化された社会では、インターネットが世の中を席巻した時とは別の段階の情報爆発が起こります。信じられない量の情報ノイズの発生です。

すべてのモノの前段階として「すべてのヒト」がインターネットにつながる段階である現在、TwitterやFacebookを通じて情報爆発の片鱗は現れていますが、今後もっと制御しきれない量と種類の情報が押し寄せます。

その時、情報に意味ある体系付けを行い、価値あるよう整理するのはデザイナーの仕事になります。プログラマーやITエンジニアが本業に集中するためにも、正しい分業が必要になってきます。

この未来の検証としては、いまサービスや製品を提供している企業で働いているみなさん、周囲に「デザイン」「ユーザー」「UX」「ユーザビリティ」「使用価値」「Wants」などをしきりにわめいている人はいるでしょうか。

もしいなければ、デザインが必要な職場にデザイナーが足りていない証拠です。

そして2014年へ

デザインの価値が伝えられなかった2013年。僕自身の活動としては、それを訴えていく1年となりそうです。ブログとしてはデザイナーの仕事について。そしてサービスとしてはデザイナーとしての発想を元に、いくつか新しいものを立ち上げる予定です。

願わくば2014年がみなさまにデザインが力を与えてくれる1年となりますように。

スティーブ・ジョブズのあまり知られていない名言

スティーブ・ジョブズ:ラストメッセージ 〜天才が遺したもの」というビデオで、ジョブズに単独インタビューした時の貴重な映像があり、そこで初めて耳にした言葉があったので掲載してみます。

人は大人になると
社会を受け入れるよう諭される
 
壁を破ろうとするのではなく
決められた範囲の中で
 
多少の蓄えと家族を得て
気楽に過ごせとね
 
だが ある簡単なことに気付けば
人生は もっと広がる
 
君の生活を
形作っているのは ──
 
自分と同じ人間ということさ
 
だから君も変化を与えられるし
人々に有益な何かの創造も可能だ
 
それが分かれば 生まれ変われるよ
 
人生というのは指を突っ込んだら
反対側から何か飛び出すもの
 
つまり人生は変えられるんだ
 
それに気付くことだよ

僕たちはいつの間にか、自分の中に「可能性のブレーキ」を植え付けられているのかもしれませんね。

でもそれを取り除くこともまた、可能なのです。

有名企業のビジョン

スティーブ・ジョブズ 驚異のイノベーションによると、「何をしたいのか(英語で)10ワード以内で表現できないのなら、私は投資しないし買わないし、興味もない」と、Googleに創業資金を提供したセコイアキャピタルの投資家たちは言ったそうです。

明快で力強い有名企業のビジョンを集めてみました。できるだけ創業時の言葉を調べ掲載しています。

Amazon
「オンライン上であらゆるものを発見し、購入できる場をつくること」
「地球上で最もお客様を大切にする企業」
創業者 ジェフ・ベゾス
http://www.amazon.co.jp/version2/b/ref=footer_about?ie=UTF8&node=52267051

Apple
「普通の人々にコンピューターを届ける」
(A computer in the hands of everyday people.)
創業者 スティーブ・ジョブズ

Evernote
「みなさんのための第2の脳になる」
(To become a second brain for user)
創業者 フィル・リービン
ReadWriteWebインタビューより

Facebook
「よりオープンに繋がれた世界をつくり、シェアすることで、人々に力を与えること」
(To give people the power to share and make the world more open and connected.)
http://www.facebook.com/facebook?sk=info

Google
「1クリックで世界の情報へアクセス可能にする」
(To provide access  to the world’s information in one click.)
創業者 サーベイ・ブリン、ラリー・ペイジ
http://www.google.co.jp/corporate/

Linkedin
「激しい職場競争において全てのプロ達にチャンスを提供する」
(To create opportunities for every professional involved in workplace competition.)

PayPal
「オンライン上のセキュアなお財布」
https://cms.paypal.com/jp/cgi-bin/marketingweb?cmd=_render-content&content_ID=marketing_jp/WhatIsPayPal

Salesforce
「ソフトウェアの終焉」(The End of Software.)
創業者 マーク・ベニオフ
http://www.salesforce.com/jp/company/leadership/board-of-directors/

Starbucks
「職場でもなく家庭でもない第3の場所」
(A third place between work and home.)
創業者 ハワード・シュルツ
http://www.starbucks.com/about-us/our-heritage

Twitter
「いつでもどこでも自分が何をしているか知らせたり、友人や家族が何をしているかわかる」
創業者 ジャック・ドーシー

Ustream
「愛する人々と同時に交流を持てる方法を実現する」
創業者 ジョン ハム、ブラッド ハンスタブル、Dr.ジュラ フェヘル
http://www.ustream.tv/about

Wikipedia
「誰でも参加できる共同参加の百科事典」
ジミー・ウェールズ
http://ja.wikipedia.org/wiki/ジミー・ウェールズ

※翻訳は拙訳ですがご容赦を より良い訳がわかる方はご指摘いただければ修正します

※情報をいただければ他企業のビジョンも掲載します